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術式に関する説明

MtFSRS

世界的に共通して言える術式は、陰茎と陰嚢の中身をすべて取り出してしまい、皮膚を反転して、膣の内皮とします。 陰茎の神経の叢を取り出し、その先の亀頭の一部を陰核としますので、感覚はあります。

術式によっては、完全に皮膚を切り取って移植しなおすという方式がありますが、当術式では植皮は生着率が悪いと考え、一切皮膚は切り取らず、つないだまま(血流があるまま)手術を行います。 これにより、膣内部の感覚も、内臓感覚だけでなく、皮膚感覚もある程度の維持ができます。

さらに、FCPでは、膣の内皮の一部に粘膜組織を使いますので、体液の分泌などもあり、わずかながらの自浄作用が望めます。 欠点としましては、手術によって、陰茎海綿体の一部が残り、それが術後数ヶ月は再生することが多いため、ある程度再生が止まったと思われる時点で、修正手術を行わなければならない点です。